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Live2Dモデルの体をFaceRigだけで動かすパラメーターの設定方法

投稿日:2018年7月19日 更新日:

Live2DモデルをFaceRigで動かす時のパラメーター設定が知りたい
顔だけで他のパーツをスムーズに連動させて動かしたい
こんな疑問に答えていきます。
Live2Dの販売サイト2次マにおいてモデルを公開中の僕、しんりんが解説していきます。

はじめに

今回この記事では、Live2Dモデルの体をFaceRigで動かす時のパラメーター設定を書いていきます。
ここが一番悩むところですよね。

簡潔に言うと、体のパラメーターを、顔のパラメーターに紐付けてあげる作業をしていきます。

>>僕のモデルが動いているYouTubeデモ動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=IEfZ80KS0V4

 

作業環境

Live2D Cubism ver3.1.04(2018/03/13)FREE版
CLIP STUDIO PAINT ver 1.7.8
FaceRig iOS/Windows
MacOSX High Sierra

 

パラメーター操作の基本

操作画面

FaceRigで認識されないパラメーター(体など)を、認識されて、使いやすい顔のパラメーターに紐付けていきます。

1.体のパーツを選択
2.パラメータウィンドウを編集

基本的にこれの繰り返しです。

(1)どのパラメーターに付け替えるかは、自分の工夫次第

FaceRigでも動くパラメーターであれば、どのパラメーターに紐付けても、理論的には動きます。
この記事では、僕のセンスで「ここに紐づけた方が自然では?」と考えて設定しています。
みなさんも独自にカスタマイズしてみてください。

ある程度、妥協も必要です…
(だって厳密には、顔で手や体は動かないっすよね…)

(ポイント)

FaceRigで認識されないパラメーター 体の回転x、体の回転y、体の回転z
FaceRigで認識されて使いやすいパラメーター 角度x、角度y、角度z、右眉毛、左眉毛など

(2)1つのパーツに追加できるパラメーターは2つまで(無料版)

Cubism 3の無料版は、1つのパーツにパラメータが2つまでしか追加できません
でも、FaceRigで最低限、動かす場合は、2つあれば十分だと僕は思います。
(少なくとも、このモデルは大丈夫だった)

使っていないパラメーターは消す

なので、なるべく使っていないパラメーターを消していくことが大事になってきます。
消す時は選択してマイナス押します。
(選択しずらいけど、クリックしてマイナス連打すれば、いつのまにか消える)

(3)「使用しているパラメーターのみ」表示する

「使用しているパラメーターのみ表示」のボタンを押して、表示/非表示を繰り返し切り替えることで、だいぶわかりやすくなります。
ってか、絶対にした方がいい。

こうしないと頭が混乱して来くると思うんですよね

(4)再生ボタンでプレビュー、停止したら戻す

再生ボタンで、キャラクターが動いた様子をプレビューできます。
動きを確認できたら、「デフォルト設定値に戻す」を押してパラメーターを全部ゼロに戻す。
その方が作業しやすいです。

言い換えると、編集時はすべてのパラメーターがゼロの状態から、該当パーツのパラメーターのみを動かすという意味です。

これらのポイントは実際にやっていくと、自然とすぐにわかると思います。

では、1つずつ具体的に解説していきます。

 

体のパラメーターを順に付け替える

FaceRigで認識されない体のパラメーターを、認識されて、使いやすい角度xyzなどのパラメーターに付け替えていきます。

体のパラメーター設定項目一覧

パーツやデフォーマの名称 元から紐づいている
パラメーター
FaceRig用に追加で
紐づけるパラメーター
(1) 体Z 体の回転Z 角度Z
(2) 体Y 体の回転Y 角度Y
(3) 服の曲面 体の回転X、体の回転Y
(4) 右腕の回転x 体の回転X 角度X
(5) 右腕の回転 右腕 角度Y
(6) 体の回転 体の回転Z 角度Z
(7) 鎖骨の曲面 体の回転X、体の回転Y
(8) 左腕の回転x 体の回転X 角度X
(9) 右腕の回転 左腕 角度Y
(10) 自分で描いた身体のパーツ 体の回転X 角度X
(11) 自分で描いた左腕のパーツ 右腕 (呼吸)
(12) 自分で描いた右腕のパーツ 左腕 (呼吸)
(13) 自分で描いた鎖骨のパーツ

 

(1)体の回転Z(角度Zを追加)

体zから順番にやっていきます。
これが一番わかりやすいと思います。

1つ目なんで、丁寧にやっていきますね。

1.FaceRigで動かせない体の回転Zを、代わりに何で動かすか考える

先ほども書いたように、体の回転ZはFaceRigで動かせません。
代わりに何で動かしましょうか?
どれを選んでも自由なんですが、素直に考えた場合、同じZ軸方向の「角度Z」に紐づけた方がいいと僕は思いました。

2.角度Zのパラメーターに変更していく

体の回転Zのパーツを、角度Zのパラメーターに変更していきます。

3.「使用しているパラメーターのみ」表示する

先ほども書きましたが、適度に使用しているパラメーターのみ表示させるとわかりやすいです。

4.角度Zのパラメータに、体の回転Zの時の位置/形状情報(ワープデフォーマ)を付け替える

ややこしくなってきましたが、図解するとこういうことです。

体の回転Zのパラメーターのキャラクターの位置や形状の情報を、角度Zに変更します。

ワープデフォーマをドラックして、真似して変形します。>>他の方法がありました。

無料版Cubismではワープデフォーマをコピペできない
ここで注意点ですが、無料版のCubismではワープデフォーマの形状のコピペができないです…
でも、ここはまだそんなに複雑な形状じゃないんで、人力で真似して変形してみるのがオススメです。>>他の方法がありました。

(追記)2018.07.21
Twitterで教えていただきました。
パラメーター画面の小メニューから出てくる「変更」を押すと、パラメーターの移行が簡単に行えます。
わざわざ真似して変形する必要はありませんでした。

A .パラメーターの小メニューから変更を選択

B .パラメーターの変更先を選択(今回なら角度Z)

C .このようにパラメーターが変更される

D.調整を選び、パラメーター値を変えていく

E.左右最大幅のプラスマイナス30に変更

F.完了

これで完全に、パラメーターが「変更」できました。

 

6.動きを確認する

では、動きを確認しましょう。
一度、「デフォルト設定値に戻す」を押して、モデルを初期の真顔状態に戻します。

角度Zのスライダーのみを動かします。
角度Zのみで、モデルの体が首と一緒に左右にきちんと揺れたら、FaceRigでも体が動いてくれます。
ここの作業は完了です。

(プレビューボタンで再生した時の動きは、FaceRigで動かした場合とは異なるので注意です。)

 

首の揺れと、体の揺れの範囲に違いをつける

(追記)2018.07.22
Twitterで教えていただきました。

上で行った、「体の回転Z」「角度Z」のパラメーターの統合ですが、
数値設定にこだわることで、動きをもう少し変化させることができます。

(A)首の揺れと体の揺れが一様に変化する場合

先ほどのように、何も考えずに設定した場合です。
角度Zが変化した分だけ(=首が揺れた分だけ)、体の回転Zも変化します。

(B)首の揺れの範囲と、体の揺れの範囲に比重をつけた場合

首の揺れの範囲と、体の揺れの範囲に比重をつけた場合は、体の揺れが少ない部分と大きい部分を、分けることができます。
(画像ではかなりわかりづらいですね、動かしてみながら、調整すると実感しやすいかもしれないです。)

設定方法

簡単に言うと、体の回転Zから、角度Zにパラメーターを変更する時の数値を工夫していく作業です。

a .体の回転Zのパラメーターに段階をつける

体の回転Zのパラメーターの時点で、狭い範囲を作成しておきます。
具体的には、プラス1マイナス1などにポイントを作っておきます。

b .角度Zのパラメーターに変更する

先ほどと同様、サブメニューから変更を押して、角度Zのパラメーターに変更します。

c.パラメーターを整理する

下図のように整理します。
体の動きが少ない部分(-1から+1)→-15から+15
体の動きが多い部分(-10から+10)→-30から+30

こうすると、体の動きが少ない部分と多い部分を、区別をつけて分けることができました。
数値を微調整していけば、より好みにあった動きが作成できそうです。

 

(2)体Y

角度Yのパラメーターに変更します。

(3)服の曲面

今回は特に作業しませんでした

(4)右腕の回転x

角度Zのパラメーターに変更します。

(5)右腕の回転

角度Zのパラメーターに変更します。

(6)体の回転(=体の回転Z)

角度Zのパラメーターに変更します。

左腕、右腕の見えない部分もちゃんと塗ったかチェック

体の回転Zを動かすと、腕の内側が見えやすいです。
腕を動かす時も同様です。
左腕、右腕の方が「レイヤーは下」で体に隠れていますが、動くともちろん内側も見えます。
内側も塗る必要があります。

肩の継ぎ目の部分をちゃんと多めに塗ったかチェック

同様に、肩の継ぎ目の部分も綺麗につながっていないと、ここで目立つのがわかると思います。

(7)鎖骨の曲面

今回は特に作業しませんでした

(8)左腕の回転x

角度Xのパラメーターに変更します。

(9)右腕の回転

角度Yのパラメーターに変更します。

(10)自分で描いた身体のパーツ(=体の回転X)

角度Xのパラメーターに変更します。
腕が動く感じにしました。

(11)自分で描いた左腕のパーツ

呼吸を紐づけましたが、今回の記事では扱いません

(12)自分で描いた右腕のパーツ

呼吸を紐づけましたが、今回の記事では扱いません

(13)自分で描いた鎖骨のパーツ

今回は特に作業しませんでした

 

まとめ

今回は、Live2Dモデルの体をFaceRigだけで動かすパラメーターの設定方法について書いてきました。

認識されない体のパラメーターを、他のパラメーターに付け替えました。
xyzの3方向、回転、両腕が、シンプルながらに動くようになりました。
体に関しては、角度パラメーターと紐付けるしか選びようがないかなと僕は思います。

顔だけで、体が少しでも動くとだいぶキャラクターが生き生きとして来る気がしますね。

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