VRChatのSafety and Trust Systemを解説【ブロック、ミュート】

投稿日:2018年10月7日 更新日:

VRChatが階級制になったって本当?
セキュリティ一括設定はNormalにしておけば大丈夫?
こんな疑問に答えます。
2018年8月からHTC ViveでVRChatを利用している僕が、実体験を元に解説していきます。

今回は、VRChatのSafety and Trust Systemを解説【ブロック、ミュート】というテーマで書いてきます。

バージョン2018.3.2の更新から、セーフティーシステムに新しいシステムが加わりました。
迷惑ユーザーが多いという背景から、ブロックやミュートの機能が充実した感じです。

簡単にいうと、全ユーザーにランクがついて階級制になった感じです。
下位ランクのユーザーへのブロックを厳しくしたことで、簡単に安全対策をする方向性のようです。

便利な一括設定は「ノーマル」がおすすめです。

詳しく解説していきます。

作業環境

VRChat version w_2018.3.2
HTC VIVE

参考

VRChat Safety and Trust System
https://docs.vrchat.com/docs/vrchat-safety-and-trust-system

トラストシステムとは

トラストシステムとは、信用度の格付けです。

今までも、ユーザーのゲーム内での行動にしたがって、信用格付けがされてきました。
信用ポイントが上がると、ワールドやアバターをアップロードする権限が与えられてきました。
(Content Gating、コンテンツゲーティングと呼ばれている)

今度は、それがブロックやミュートにも利用されるようです。

信用格付けのランクと色

以下の種類が存在します。
色分けがしてあり、ネームプレートもこの色に変わります。

Friends(フレンド)

Trusted User(信用できるユーザー)

Known User(知られているユーザー))

User(普通のユーザー)

New User(新参)

Visitor(ビジター)

-

Nuisance(迷惑ユーザー)

-

VRChat Team(運営)

各ランクの意味を説明します。

フレンド

友達申請して、友達になった人です。
この後で出てくる、シールドの設定でも、友達は区別して設定できます。

Trusted User、Known User、User

Trusted UserとKnown Userは、有名人扱いっていう感じでしょうか。
上位ランクの設定のようです。

ちなみに、「自分は有名人だとバレしたくない」といい上位ランクの人は、一般のUserランク(緑)を装うこともできるとのことです。
芸能人がサングラスするみたいな感じですかね…

New UserとVisitorの違い

Visitorはガチの初心者です。
New Userはコンテンツアップロードの権利を得た人です。
(コンテンツアップロードの権利は、友達申請する/される、24時間プレイなどの一定条件を満たすゲットできます。(※詳細条件は非公開))

Nuisance(迷惑ユーザー)

迷惑ユーザーという特別ランクが存在します。
ほとんどの場合、迷惑ユーザーになった人はブロックされるようです。
また、迷惑ユーザーに認定されそうな人には通知されるとのことです。

VRChatチーム

VRChat運営のメンバーです。

シールドレベルの設定

上で紹介したランクごとに、シールドレベルの設定(ブロックミュート)ができます。
声、姿、パーティクル…など指定してミュートしていくことが可能です。

シールドシステムの項目の説明

ボイス

相手のマイクからの音声をミュート

アバター

相手のアバターとアバター機能すべてをミュート
ミュートしてる間は、ミュート状態を示すアバターが表示されるようです。

オーディオ

相手のマイク「以外」からの音声をミュート

パーティクル

相手のパーティクル、光関係の機能をミュート(光の玉やレーザー的なやつです)

シェイダー

相手のシェイダー機能を標準状態にできる。
(パソコン重い場合には便利)
シェイダーは材質の特殊設定などのことです。

カスタムアニメーション

相手のアニメーションをミュート
大きなリアクション動作などです。

シールドレベルの設定

すべてのランクに対して、すべての項目を設定していくのは、さすがに面倒ですね。
なのでプリセットが用意されているようです。
実質的には、プリセットから選び、気になったらカスタマイズするという使い方が現実的ではないでしょうか。

Maximum

かなり厳しめのセキュリティ設定です。
厳しいというか、「友達とのみ」接したい人向けです。

Vistorは声のみ許可

New Userは声のみ許可

Userも声のみ許可

Known Userはアバターと声を許可

Trusted Userは声とアバターを許可

友達は全部OK

Normal

ノーマルはいたってノーマルです。
「有名人なら特殊効果も許していいよ」「新参の人とも会話するよ」って感じの設定です。

Visitorは声とアバターを許可

New Userは声とアバターを許可

Userはアニメーションも許可

Know UserはAudioも許可

Trusted Userは全部許可

友達は全部許可

None

設定なしだと、すべて許可です
(迷惑認定されてる人は表示されない)

Custom

カスタムは細かく自分で設定できます

Normal設定が一番ちょうどいい感じがしますね。

特別なセーフティー機能

セーフモードの代用

現時点では、セーフモードの操作をすると、カスタムのシールドの設定の状態になります。
将来は、専用のセーフモードに切り替わる予定とのことです。

セーフモードの操作…
・デスクトップでは「Shift + Esc」
・Viveでは「両方のトリガー+両方のメニューボタン」

特定のユーザーをブロック

信用度が高くても、嫌いな奴がいる場合はメニューから「Hide Avatar」を選択します。

友達でも隠せる

「Hide Avatar」は友達に対しても利用できます。

特定のユーザーを表示させたい

見えてないけど気になって表示させたいユーザーがいた場合はメニューから「Show Avatar」を選択します。

友達になれば表示できる

「Show Avatar」を押さなくても、その人と友達になれば、友達設定に変わるので表示されます。

相手のプロフィールを見ながら、個別に設定できるスキャンモードが登場

メニューを開けば、相手のプロフィールとスキャンモードが個別に表示されるようになりました。

クイックメニューが表示されるので、そのユーザーに関して操作を行うことができます。

・フレンドリクエスト
・ボイスのオンオフ
・ブロックのオンオフ
・詳細表示

右左の矢印を押していけば、そのワールド(同じインスタンス)にいる人を順に見ていけます。
管理人権限がある場合は、追い出しもできます。

個別に表示/非表示もここで設定可能

アバターの表示/非表示はここからも設定できます。
(Show Avatar/ Hide Avatar)

ネームプレートアイコンの表示

ネームプレートにアイコンが表示されるようになりました。

これで、ネームプレートを見れば、色で信頼度がわかります。
ミュートしている状態もアイコンでわかります。
迷惑ユーザーもアイコンで表示されるのでわかりやすいです。

トラストシステムの評価に繋がらない行為

トラストシステムの評価に繋がらない行為が言及されています。

・部屋に突っ立っているだけ、空回りしているだけ
・ロークオリティなコンテンツを大量にアップロード
・大量にフレンドを作る

これらはあまり意味がないようです。

というわけで今回は以上です。
トラストシステムとは、信用格付けシステムでしや。
シールドレベルの設定をすれば、楽に一括でセキュリティ設定できるようになりました。
相手のプロフィールを見ながら、個別に設定できるスキャンモードも進化しました。

だんだんと便利にはなってきていますね。
ただ、ブロックして関わりを断つことが増えていくのは、なんか悲しいっす。
せっかく境界線のないVRの世界だったのに、どんどん国境や争いが生まれてくる感じがしますね…

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