CyclesレンダーのサーフェスのBSDFを変えるだけって本当？
グラス素材はクリスタで透明度設定し直した方がいいって本当？
こんな疑問に答えます。
クリスタユーザーで、漫画作品では月２万PVを達成している僕が解説していきます。
今回は、Blenderマテリアルの材質の簡単な変更方法を書きます。
マテリアルの設定方法はいくつもあります。
Cyclesレンダーを使ってプリセット（BSDF）から選ぶのが一番簡単そうだと思いました。
グラス、光沢などをメニューから選ぶだけ。
ただ、クリスタに持っていった場合、光沢などの金属系は綺麗にそのまま反映されますね。
グラスの場合は透明度は自分で設定し直す必要があります。
詳しく解説していきます。
Blenderでマテリアルのプリセットを適用させる
質感のバリエーションを見ていきます。
Blender側のプリセットを使って素材の質感を指定すれば、簡単です。
Cyclesレンダーを選ぶ
Cyclesレンダーとは
Cycles は、Blender 2.61 以上で利用可能な新しいレンダーエンジンです。
https://en.blender.org/index.php/Doc:JA/2.6/Manual/Render/Cyclesより引用
サーフェスの素材を選ぶ
たくさん種類ありますね。
ここでは、光沢とガラスを選んでみました。
（BSDF＝標準のシェーダ出力）
色を変える
色を変える時は、この時点でBlender側で選んでおいた方がよさそうです。
（質感が反映されるので、クリスタで描く時にレイヤカラーで変えてもあまり意味ない感じになる）
FBXで保存します。
クリスタに移す
グラス
グラス（ガラス）はクリスタ側で透明度を調整する必要があります
不透明度５０％くらいがちょうどよさそう。
（０％や２０％だと、ほとんど素材が見えませんw）
オブジェクト情報の数値はこうなってました。
鏡面光、環境光、放射光の部分に色は入るものの、すべて0.2になってしまうようですね。
Blender側で色を設定できるのか研究中です。
クリスタ側で自分で手打ち調整は可能です。
（失敗例）
不透明度0.2（微妙）
不透明度0.0＝透明
光沢
金属っぽくなって重厚感が出ます。
こちらも鏡面光、環境光、放射光の部分に色は入るものの、すべて0.2になってしまうようです。
その他のBSDF
クリスタに移した時の様子をチェック
ヘアー…光沢とあまり変わらない
ベルベット…光沢とあまり変わらない
放射…光沢とあまり変わらない
光の色をさらに変更する
素材の特性をさらに出すためには、光の色をもっと変更する必要がありそうです。
（現状だと全部0.2で打ち出されてしまっています。）
・Blender側で光の色の部分をどうにか設定してエクスポート
・クリスタ側で各色の数値を細かく設定する
このどちらかですね。
クリスタ側でさらに細かく設定する方法はこちらの記事に書きました。
【クリスタ】拡散光、鏡面光、環境光、放射光の色の設定【MODELER】
テクスチャを貼る
テクスチャを貼れる方法もありますね。
また、別記事で書こうと思います。
クリスタペイントで３Dモデルを使用する時に工夫する
クリスタで見え方をチェックしながら、これらの細かい工夫で「材質」を演出することも可能です。
・輪郭線を変えてみる
・バックフェースかリングをオフ（半透明の時に背面も表示される）にしてみる
・トゥーンシェイダーやグーローシェイダーで見てみる
・環境光２をONにしてみる
・高速レンダリングにしてると、編集中と完成品が違うこと多いので注意
いろいろ設定を変えると、さらに工夫できそうです。
この辺の設定の詳細は、色の設定の記事と、シェーダーの記事に書きました。
素材集なども存在
Preset Browser Materials for Blender
https://community.renderman.pixar.com/article/1754/preset-browser-materials-for-blender.html?l=r
Blenderの無料のマテリアルサンプル集とか便利ですね。
ただ、これ光源とかテクスチャも使っている気がするので、クリスタで再現するには工夫が必要そう。
今後、研究していこうと思います。
より細かいBSDFの設定
プリセットではなく細かくBSDFを設定する場合のアニュアルのリンクです。
Principled BSDF
https://docs.blender.org/manual/en/dev/render/cycles/nodes/types/shaders/principled.html
というわけで今回は以上です。
Cyclesレンダーを選んで、サーフェスを変えるだけでした。
クリスタに移した場合、透明度は設定し直す必要があるのに注意でした。