LANDRを無料で最大限に活かす使い方【人工知能マスタリング】

投稿日:2017年12月15日 更新日:

LANDRって、評判はどうなの?クオリティは?
実際にどう使うのがお得?課金する必要ある?
こんな疑問に答えていきます。
実際に愛用しているボカロPの僕が解説していきます。

新時代の人工知能によるネット上のマスタリングツールです
ボタン1つでマスタリングと言ってもいいくらい楽チン
俺的には革命ツールです

LANDRとは

https://app.landr.com/

LANDRは、ビッグデータや機械学習を使用して、音楽制作、コラボレーション、マスタリング、共有、およびリリースの工程を再考する人工知能プラットフォームです。
https://support.landr.com/hc/ja/articles/115009555047-LANDRについてより引用

https://en.wikipedia.org/wiki/LANDR

1−1.そもそもマスタリングって何?

マスタリングは、素人の僕の言葉で説明すると、楽曲の音を綺麗にする最後の仕上げです。
すごく重要な作業でありながら、「家を建てるレベル」の技術量と経験が必要とされるイメージです(あくまで筆者のイメージです)
それ専門で生計を立てている人が存在しています

1−2.なんでLANDRを使うの

LANDRを使うと、その「家を建てるレベル」のマスタリング作業を、ほぼボタン1つ(※)で出来ると聞いて、飛びつきました
※実際にはボタン押すまでに下準備があります、それを下に書いていきます

2.使い方の概要を一言で説明

登録して、wavファイルなどをアップします。

処理待ち
(処理する時間は30分くらいかかりました。)
(コーヒーでも飲みましょう)

出来上がったらダウンロード

終わり!!!!!!!!!!!!
早い!!!!!

事前に準備するファイル形式など、下の5章で書きます

3.料金

3−1.まずは無料プランがおすすめ

無料プラン存在します。
現在は、MP3ファイル(ローレゾ192kbps)を月に2回までダウンロード無料でできます。
少なくとも、新人ボカロPの僕には、とりあえず充分です。
気軽に試せますね。
» 参考:無料プランには何が含まれていますか?(LANDR公式)

3−2.その他の料金プラン

(その他の詳しい料金プラン)
https://app.landr.com/purchase/pricing

その他の料金プランは、上記のURLにあります。
2017年12月現在では(僕から見える画面では)下記の通りです
ベーシックプラン(月ごと契約)600円/月
アドバンスプラン(月ごと契約)1400円/月
プロプラン(月ごと契約)3900円/月

ベーシックプランだとローレゾmp3が無制限にマスタリングできるということです
たくさん曲が溜まった時にだけ契約するという使い方もできそうですね

4.LANDRの実際のクオリティ、出来栄え

4−1.クオリティは女優レベル

いいです。
超スーパー変わるとまでは言いません。
もちろん人によると思いますし、僕の耳が悪いのかもしれないですし、安いヘッドホンで聴いてるので、なんとも言えません。

やっぱ重低音がかなり違いますね、バスドラが綺麗に出ます。
あと中音域の音が綺麗に出てる気がします。
中音域はボーカルとのバランスが難しい気がしますが、絶妙に引っ張り上げてくれてる気がします。

全く違うとは言わないけど、素人とプロの差、的なことは感じますね。
読者モデルと女優さんの違いって感じですかね

4−2.自分の曲を事例として貼ります

自分の曲を事例として貼ります

(LANDR前)

(LANDR後)

え?変わった?って一瞬思うかもしれませんが、
(LANDR後)の方が、バスドラムが綺麗に聞こえて、ピアノやハープも綺麗に聞こえてる気がします。

4−3.低圧・中圧・高圧どれ選べばいい??

途中で仕上がりレベル(低圧、中圧、高圧)選ぶところあります
迷いますね…2回しかできないのに…
僕も迷って中と高、二つ出したのですが、いまのところ高圧が良さそうです

とにかくニコニコは高音圧で勝負しないと圧縮されてしまって、勝負にならないと思います
(今、圧縮については改革が行われつつあるようですが…)

5.自分の方で準備するファイル形式は?

事前に自分で用意するファイルはどういう形式にすればいいでしょうか?WAV?
WAVだとしても、同じWAVでもいろいろありますよね。
見てきましょう

LANDRマスタリング用の曲の準備の仕方
https://blog.landr.com/ja/prepare-music-landr-mastering-ja/
より引用

以上のことを踏まえてできるだけあなたが創造していた完璧なマスターができるように頑張ってください。これまでのポイントをまとめると:
トランジェントを保つためにコンプレッションは賢く使う
マスターフェーダーのピークレベルを -6dBに保つ
マスタリング前の過度のコンプやリミティングを避ける
LANDRマスタリングで最高の音質を出すために、ファイナルミックスはWAVかAIFFフォーマットで書き出す
常に24-bit解像度を使う
LANDRにティザリングは任せる
HD WAVフォーマットをLANDRマスターフォーマットに使うことにより、配信、共有、販売などのすべてのケースに備える

といろいろ書いてありますが、つまり、僕の解釈だと以下の通りです

(アップロードに最適なファイル形式)
WAVかAIFFフォーマット
24-bit解像度
ピークレベルを -6dB(クリッピングはしないで)
(サンンプルレートは44.1kHzでいいのでは)

6.事前のミックス、ファイル処理はきちんとやるのが大事

6−1.ミックス作業は必要です

さて、実はミックス作業(楽器のバランス)は必要です

仕方ないですね…そこはやるしかないっす

ミックスの際に各楽器にEQやコンプをかける作業も必要であると僕は解釈しました。
LANDRのサイトに以下のように書いてあったからです。

LANDRを使用するにあたって、マスタリング用の曲の準備の仕方
https://support.landr.com/hc/ja/articles/115009557067-LANDR
「LANDRへの曲の準備の仕方」で重要なことはダイナミクスとピークヘッドルームです。
(中略)
音圧をあげるためにマスタリングの工程で一般的に使用されるダイナミック用プラグイン(リミッターやコンプレッサー)をマスターチャンネルに追加しないことをお勧めいたします。
(中略)
つまり、マスター出力(トラック全部を合わせたシグナル)のピークが大体-6 dBFSになるようにして下さい。

ヘッドルームを残し、ミックスを助けるための7つのアドバイス
https://blog.landr.com/ja/7-tricks-to-create-headroom-and-how-it-will-save-your-mixes-ja/
ヘッドルームを確保(残す)するということは以下の2つのことを行います:
ミックスがクリッピングや歪みを起こさないようにします。
マスタリングに十分にさせるスペースを残す。

一部だけを引用しましたが、リンク先にもっと丁寧に書いてあります。
英語特有の文章なので、日本語的には僕はちょっと回りくどく感じましたが、
ようは、こういうことですよね

・ミックスは自分でやれ
・ピークから-6dbのところまで自分で上げろ
・各トラックにはEQやコンプをかけてもいい
・マスタートラックにはEQやコンプはかけるな

マスタートラックの音圧レベルが-6dbが推奨と書かれていますが、ピークから-6dbのところまでは、自分でマスタートラックのリミッターであげてもいいのかな…と、判断しました。
(でも、マスターにリミッターはかけるなと書いてありますよね。ここ自信ないです。すいません。もし違ってたら教えていただけると嬉しいです)
でも、その状態でアップロードしてもだいぶ綺麗になりました。

6−2.ミックス作業を学ぶならこの本が絶対にオススメです

ミックス作業を学ぶなら、このブログでも何回も登場している、石田ごうき先生のこの本ですね
絶対買った方がいいです
ぜったいに、買った方がいいです。マジで
この本に載ってるようにやったら、すんなりとできます。(全部書いてあるんだわ)

7.LANDRの未来

サービスが始まってから、急速に進化していますね

LANDRは2014年3月にサービス開始し(1)、2017年9月にはオンラインで音楽をリリースし販売する権限を拡大した(2)ということです。
すごい勢いですよね。

(1)の出典
https://noisey.vice.com/en_ca/article/6vwpbr/landr-technology-interview
(2)の出典
https://www.forbes.com/sites/karstenstrauss/2014/06/16/making-money-on-the-music-mix-meet-mixgenius/#1c59136f56a4

https://noisey.vice.com/en_ca/article/6vwpbr/landr-technology-interview
より翻訳引用
LANDRの根源は、ロンドンのクイーン・メアリー大学のデジタル音楽センター(C4DM)(ウェブサイト:http://c4dm.eecs)の非常に賢明な大学院生の研究グループによって、過去8年間に行われた研究の根源です。

また上記のように、元々は8年間も行われた研究成果ということらしいですね。
いわゆる、機械学習、人工知能の分野ですね
本当に早いですね…音楽がAIに取られるまであと何年かな…あと3年は待って欲しいな…

というわけで今回は以上です。
これからもどんどん進化しそうなので、要チェックです

というか、自分の曲、LANDR使ったバージョンで、再度アップし直していいですか?wwwww
はじめから使っておけばよかったーーーー
(一度ミックス前に使ってパッとしなくて「使えねえな」とか思ったけど、ミックス後に試したら全然良かった)

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