作曲に役に立つ本や動画は?
こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
作曲に興味を持ち出してから読んだ本や、参考にしたプロのエピソードを書いていきます。
2011年からボカロ楽曲でMVを作っている僕が解説します。
1.菩薩Pの作曲講座
【ニコニコ動画】初心者のための作曲講座
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2161286
作曲で一番初めに参考にしたのはこの菩薩Pの動画です。
その後、もしかしたら、自分で曲を作れるかもと思い始めた時に、出会ったのがこの菩薩Pの動画です。
すごくわかりやすく作曲のための音楽理論が説明されています。
(まあ、とにかく見てくださいという感じです)
コードを用いた作曲法はすごくわかりやすく、僕の最初の曲はここのコード進行を一部そのまま使っています。
この動画を見ながら、はじめてGarageband(Macについてくる音楽ソフト)をいじりながら作ったりしました。
2008年頃のニコニコ動画がきっかけ
僕は、2008年頃に初期のニコニコ動画にハマりました。
初めは料理動画(笑)とかくらいしか興味がるものがなく、Youtubeと同じ感覚で見ていました。
その後、VOCALOIDを知りました。
初めてのボカロはぶりるさんのMMDでPVを作った「19才」という曲でした。
これを聴いて、MMDとVOCALOIDにハマっていきます。
2.コンポーザーが教える作曲テクニック99
この本は作曲について全般的にわかりやすく書いてあります。
(3)の「よくわかる作曲の教科書」よりは少し難しいのですが、それでもわりとわかりやすく、これでたくさん勉強しました。
絶対に聞くべき洋楽邦楽から、コード理論の話、メロディのつけ方のテクニックなどが書かれています。
最後には「音楽で食えると思うな」という厳しいお言葉もあります。
でも、この本の半分くらいしかいまだ理解していませんw
とにかく、コードから作ったメロディを組み合わせて何曲か作りました。
他にも未発表ですが、5、6曲作ったのですが(恥)いまだにお蔵入りしています。
(すぐにその時のクオリティで恥ずかしくても、発表したほうがいいですね)
3.よくわかる作曲の教科書
この本も作曲について全般的にわかりやすく書いてあります。
順序的にこの本を読んだのは最近なのですが、やっとコードについてわかってきた気がします。
次から、まずコード進行をもっと綿密に組み立ててから曲を作ろうと思います。
コード進行テクニックが豊富
というのは、この本にあったテクニックの中でこれは使えるなというコード進行テクニックがいくつもあったのです。
定番のコード進行、おしゃれコード、コード変化、転調、曲の終わる時、クリシェ…
パッと思いつくだけでもこれだけのテクニックが載っていました。
これらは最近のJPOPでは、僕が聞いてもわかるくらい多用されていますね。
4.ヒャダインとゆずの「表裏一体」という曲の作りがすごい
特にヒャダインさんの曲は、曲の展開がJPOPの歴史から見ても「個性的」ですね
その中でも特にゆずとコラボした「表裏一体」の構成にはびっくりしました。
「表裏一体」は緻密にコード進行と構成が練られた後に、メロディが作られている気がします。
次はこれを真似しようかなと思います。
そのために…
a. 尊敬するアーティストさんの好きな曲のコード進行を研究する
b.独特な構成の展開手法を研究する
c.自分なりのコード進行をまず組み立てる
d.それにそってメロディーを作ってみる
ということをしていきたいな、と思いました。
5.決定版 コード進行スタイル・ブック
この本もすごく参考になりました。
ヒット曲のよく使われるコード進行が「バンっ」と載っています。
素直に見やすくデカデカと載っているのです。
僕は、単純に目をつぶりながらページをパッとめくり、偶然開いたページに載っていたコード進行を「今日はこれだ!」と決める(笑)
そのコード進行で10〜20個くらいいいフレーズができるまで、ピアノを弄り回してメロディをつくりました。
この方法は自分でもなかなかいいと思っています。
(今現在は、もっと進化させてます(汗))
ただ、注意点は次の3つだと思いました。
a.有名曲は分数コード、1小節に2コードなどもある
b.実際は転調して使われている
c.音域に注意しながら調(シャープやフラット)に気を使う
音域について
男性のJPOPの音域は大体、下のド(C3)から上のソ(G4)までと言われています。
僕は作曲する時、ついついハ長調の音階しか注目していませんでした。
ただ、もしFキーやDmキーの曲を作る場合、ド(C3)から上のソ(G4)までというよりは、
「ファ(F2)から上のド(C4)までの音階でシャープやフラットなしでメロディを作ったあとに転調する」作業が必要だと思います。
※単純にシャープとかフラットが関わってくると頭が混乱するからです(恥)
整理すると、このような流れだと思います。
a .気合を入れてその日決めたコード進行で10〜20個くらいいいフレーズつくる
b.違うキーでも実践する
c. 違うキーのメロディを組み合わせる時は転調する
d.結果的に男性が歌えるような「ド(C3)から上のソ(G4)まで」しか音符が登場しないメロディーを作る
なので、「気合を入れてその日決めたコード進行」であっても、何日もいろんなキーで作った方がよさそうです。
6.スガシカオはコード付けに厳しいエピソードからの教訓
かつてスガシカオさんがラジオで言っていました。
「アマチュアの人がよく僕の曲を演奏してくれるけど、実際とはちょっと違う。コード付けが甘い」
これの意味がようやくわかりました。
メロディに合わせられるコードは実際は許容される幅があり、簡単なコードでも難しいコードでも当てはめることができます。
スガシカオレベルになると、add9やadd13など複雑で響きのいいコードを合わせるという意味だと思います。
垢抜けた曲を作るにはまさにこのテクニックが必要なんだと思います。
a.王道進行でメロディーを作る
b.できたメロディーを改めて見直して、変更できるおしゃれコードにできるだけ変更する
この過程が必要ですね
7.aikoは毎日メロディーを作る
またaikoさんとGLAYのTAKUROさんのエピソードを思い出しました。
この2人は「毎日、何かしらのメロディーを作る」らしいです
毎日コツコツいい感じのメロディーの破片を作り出し、あとで出来のいいものをくっつけて曲を作っているということでしょうか。
aikoさんのメロディーは確かに他の人が真似できないような、難しいコード進行や、突拍子もない音符が出てきますね。
それは毎日試行錯誤していろんなパターンで曲を作っている証拠だと思うのです。
僕は「天から降ってくる」ような感じでメロディーを作ることはできないのですが、とにかく数をこなしたいなと思いました。
いい感じのフレーズを何個も作り、それをあとでつなぎ合わせる
ということです。
8.作詞との並行作業
こららを参考にして上で、曲を作る場合、僕は作曲と作詞を同時進行で進めています。
曲は曲で、いい感じのメロディをいくつも貯めておきます。
詩は詩で、思いついた時に書きためておきます。
それらを組み合わせて、楽曲を作るという感じです。
というわけで今回は以上です。
今のところの僕の作曲スタンスの結論です。
これがわかり始めてから7曲くらい作りました。
でも実は、編曲や、ミックスマスタリング、広報の方が難しくて大事だったりしますね…
それについてはまた別記事で書いていきます。