VRoidを使うためのパソコンの推奨スペックを教えて?
高性能なグラボって絶対に必要なの?
MacではVRoidを動かすのは厳しいの?
こんな疑問に答えます。
僕はWindowsとMacの2台でVRoid Studioを使用しています。
VRoidモデルでVRChatをプレイし、3Dモデリングした自作パーツは400DL以上されています。
そんな僕がVRoidのためのパソコンの推奨スペックを「ベンチマークの数値」と共に解説します。
VRoidのための推奨スペック
公式の推奨OS
OS | Windows 7/8/8.1/10 |
MacOS 10.12 Sierra/10.13 High Sierra/Mojave |
https://vroid.pixiv.help/hc/ja/articles/360007669693-推奨OSは何ですか-より作成
VRoid Studioの公式サイトでは現時点ではOSのみ言及されています。
なので、僕が実際に動かしてみた時のパソコンの負荷から、推奨スペックを予想していきます。
Windowsの推奨スペック考察
Windowsの推奨スペック考察に使用したパソコン
筆者のパソコン | |
OS | Windows 10 Home |
モデル | GALLERIA XT |
CPU | Intel(R) Core(TM) i7-8700 CPU @ 3.20GHz 3.19 |
メモリ | 8.00 GB |
GPU | GeForce GTX 1060 6GB |
HDD | 600GB(空き481GB) |
筆者のパソコンスペックでVRoidを使用した時の様子
このスペックだと余裕でサクサク動きます。
このPC(GALLERIA XT)はVR用に購入したものなので、強いグラフィックボード(GPU)を積んでいます。
予想する推奨スペック
なので、予想ですがWindowsでの推奨スペックはこのくらいではないでしょうか。
(CPU)Core i5 レベル以上くらい
(メモリ)8GB以上
(GPU)Ge Force1050以上くらい
メモリは8GB以上くらいがよさそうです。
まじかる☆しげぽんさんも以下のように述べています。
VRoidStudio最低動作環境のメモリ容量は8GBぐらいだと思ってもらえるといいかもしれません。昨日動かしてたGPDWIN2が8GBです。 #VRoid #VRoid使用環境
— まじかる☆しげぽん@VRoid (@m_sigepon) 2018年12月31日
ベンチマークの詳細
根拠となるベンチマークの結果を書きます。
パソコン負荷をMSI Afterburnerで解析しています。
15分間程度、VRoidを使用して髪や服のテクスチャなどの一通りの作業をしてみました。
フレームレート
フレームレートとは、画面の動きが重くなっていないかの指標です。
6割は60fpsで順調に保たれていますが、4割くらいはこのスペックでもモタついているのがわかります。
GPU使用率(%)
GPU使用率は、操作に関係なくだいたい40%ですね。
「GeForce GTX 1060 6GB」で40%なのを考えると、結構グラボ使ってますね。
普通のノートパソコンに多い「Intel HD」などの内蔵GPUだと、性能目安的には「1060」の10分の1程度です。
こちらドスパラのページを見ると、ご自身のパソコンのグラボの性能目安がわかりやすいです。
グラフィックボード・ビデオカード性能比較ベンチマークテスト(ドスパラ)
メモリ使用量
メモリは一貫して1.4G程度しか使っていないですね。
そこまで高い必要はなさそうです。
8Gあれば十分(16Gあれば余裕)って感じですかね。
(同時にブラウザを立ち上げたりするだけで大体メモリ1Gとか使います)
CPU使用率
CPUもたまに30%くらい使っていますね。
i5以上あれば、無難だと判断しました。
CPUの性能目安はこちらを参考にしました。
その他の結果
コアクロック(GPUのデータ処理)
CPU Clock(CPUのデータ処理)
GPUの温度
RAM使用量
Macの推奨スペック考察
Macの推奨スペック考察に使用したMac
筆者のMac | |
OS | Mac OSX High Sierra 10.13.6 |
モデル | MacBook Pro (Mid 2014)(Retina, 13-inch) |
CPU | 3 GHz Intel Core i7 |
メモリ | 16 GB 1600 MHz DDR3 |
GPU | Intel Iris Graphics(1536 MB) |
HDD | 250GB(空き37GB) |
筆者のMacのスペックでVRoidを使用した時の様子
このスペックのMacbookでも動かしてみました。
かなりヒーヒーいっていますが、動かないことはないです。
モタつくこともないです。
製作するのに問題はないと感じますね。
予想する推奨スペック
なので、予想ですがMacでの推奨スペックはこのくらいではないでしょうか。
(CPU)Core i5 レベル以上くらい
(メモリ)8G以上くらい
(GPU)Intel Iris Pro Graphics以上くらい
Macユーザーにグラボ積めと言ってもかなり難しいと思うので、それを加味してこのくらい目安だと思います。
ベンチマーク
根拠となるベンチマークの結果を書いていきます。
GPU
Macの場合、グラフィックボードがなくグラフィックチップだけのモデルも多いですね。
こちらのページでご自身のGPUが確認しやすいです。
Intel 搭載 Mac コンピュータの統合ビデオについて(Apple)
https://support.apple.com/ja-jp/HT204349
その後、こちらの「BTOパソコンミニ館」さんのページで比較するとわかりやすいです。
Macも含めてGe Forceなどのグラボと数値比較できますね。
これを見ると、Intel Iris Pro Graphics以上でもGe Forceの1050には追いついていないレベルです。
GPUが弱いと僕のMacのようにヒーヒー鳴ってギリギリな感じになると思います。
Macの中でも2018年以降のRadeon Pro Vegaが搭載されているiMac Proなどなら余裕だと思います。
BTOパソコンミニ館
https://btopc-minikan.com/note-gpu-hikaku.html
(※Intel Iris Graphicsのベンチマークデータが見つからないので、Intel Iris Graphics 5100と同等と考えました)
CPU使用率
VRoidだけでCPUを70%も使っています。
これは結構な圧迫ですね。
外付けグラボがない分に負荷が来ていると思います。
VRoid使いながら他のアプリとの併用するのは厳しい感じします。
メモリ
VRoidだけで、1G近くのメモリを使用しています。
僕のMacのメモリは16Gなので、メモリ的にはギリ大丈夫ですね。
8GのMacだとメモリ的にも圧迫されてくるかもしれません。
エネルギー
エネルギーも結構使います。
仮想メモリも結構使っていますね。
VRoidの推奨スペックに合ったパソコン
VRoidの推奨スペックに合ったパソコンを紹介します。
GALLERIAシリーズのカジュアルゲーマーモデルがおすすめです。
ここにあるGALLERIA XTを僕は使ってます。
おすすめです。
GALLERIAシリーズ カジュアルゲーマー向け intel CPU + GeForce 搭載モデル性能比較(ドスパラ)
グラボのスペックってそんなに大事?
VRoid以外も使う予定の人(VRChat、VRお絵かき、VRモデリングなど)ならミドルクラスのグラボ(GPU)は積んでおいたほうがいいと思います。
(執筆時点では「1060」など)
VRoidだけしか使う予定がない人も、少し性能が高いものを買っても損はないとも思います。
なんだかんだテクスチャ編集とかで、他ソフトとも行き来するので余裕があるに越したことはないと思います。
BTOパソコンの選び方については、こちらの記事に書きました。
» VR開発に最適なパソコンの選び方【おすすめスペックと購入方法】
Macじゃダメなの?
VRoid「だけ」やるならMacでもいけると思います。
最新のMacを買うとよりサクサク動くと思います。
ただ、VRChatやVRお絵かき(Google Blocks、Microsoft Maquette)をやるなら、現時点でWindows一択になってきます。
それを考えると、やはりWindowsがおすすめですね。
僕も心はずっとMac信者ですけど、Windowsを買いました。
というわけで今回は以上です。
やはりグラボを積んだWindowsでサクサク作業すると創作意欲が湧きますね。
Macbookでも動かないことはないですが、いっぱいいっぱいです。