VRoidの短髪の後ろ髪は毛先アーチと中心点(前後)を使って後頭部の丸みを作ればいいって本当?
後頭部に短い髪を添えればおしゃれ坊主風にもできるって本当?
こんな疑問に答えます。
僕はVRoidで漫画が作れるiPhoneアプリComicamを開発して公開中です。
そんな僕が解説していきます。
VRoidの短髪の後ろ髪を解説【丸みを意識して毛先位置を調整】
VRoidの短髪を作る全体の流れはこちらで解説しています。
» VRoidの短髪の作り方【パーツごとに分けて隙間なく重ねていく】
短髪の前髪はこちらで解説しています。
» VRoidの短髪の前髪を解説【列ごとに作り互いに組み合わせる】
短髪の後ろ髪の1列目
とりあえずまずは1列目をこの画像通りに作ってみましょう。
パラメータ | 数値 |
ヘアーパラメータ | |
太さ倍率 | 1.00 |
厚さ倍率 | 4.00 |
断面形状 | ひし形 |
形状 | (別記) |
プロシージャルパラメータ | |
長さ | 1.00 |
位置 | 158.6 |
間隔 | 51.74 |
中心点(前後) | 0.19 |
本数 | 7 |
毛先アーチ | 0.07 |
※表に書かれていない項目はデフォルトのままです。
短髪の後ろ髪のテクニック
細かいテクニックや何を考えて数値を設定しているかを解説します。
基本的に前髪の時と同じです
前髪と同様にプロシージャルヘアをお椀型にして7−8本で作り外側の数本は非表示にしています。
本数、中心点(前後)形状グラフ、長さ…など各項目の詳細についてはこちらの記事に詳しく書いています。
» VRoidの短髪の前髪を解説【列ごとに作り互いに組み合わせる】
後ろ髪では毛先アーチが便利です
毛先アーチを使えば、後頭部で毛束を中心にワックスで固めたような表現ができます。
中心点(前後)とは違って、毛束の感覚をキープしたまま寄せられます。
両方バランスよく使うのがいいと思います。
短髪の後ろ髪の2列目
パラメータ | 数値 |
ヘアーパラメータ | |
太さ倍率 | 1.00 |
厚さ倍率 | 3.00 |
断面形状 | ひし形 |
形状 | (別記) |
プロシージャルパラメータ | |
長さ | 1.00 |
位置 | 149.5 |
間隔 | 64.20 |
中心点(前後) | 0.19 |
本数 | 8 |
毛先アーチ | 0.07 |
1列目をコピーし、本数を偶数に変えてガイドの位置を調整します。
厚さ太さは全体を見て調整します。
短髪の後ろ髪の3列目
パラメータ | 数値 |
ヘアーパラメータ | |
太さ倍率 | 1.10 |
厚さ倍率 | 2.00 |
断面形状 | ひし形 |
形状 | (別記) |
プロシージャルパラメータ | |
長さ | 1.00 |
位置 | 131.5 |
間隔 | 99.76 |
中心点(前後) | 0 |
本数 | 7 |
毛先アーチ | 0.07 |
2列目をコピーし、本数を奇数に変えてガイドの位置を調整します。
後頭部が自然な丸みを帯びるシルエットを目指しています。
短髪の後ろ髪の4列目
パラメータ | 数値 |
ヘアーパラメータ | |
太さ倍率 | 1.50 |
厚さ倍率 | 5.00 |
断面形状 | ひし形 |
形状 | (別記) |
プロシージャルパラメータ | |
長さ | 1.00 |
位置 | 111.5 |
間隔 | 134.4 |
中心点(前後) | 0 |
本数 | 8 |
毛先アーチ | 0.14 |
3列目をコピーし、本数を偶数に変えてガイドの位置を調整します。
この部分は短髪全体の中でも長めの髪です。
前髪やサイドも表示して作業したり、実在人物の写真や漫画の資料を見ながらやるとバランスが取りやすいです。
短髪の後ろ髪の5列目
パラメータ | 数値 |
ヘアーパラメータ | |
太さ倍率 | 1.51 |
厚さ倍率 | 1.81 |
断面形状 | ひし形 |
形状 | (別記) |
プロシージャルパラメータ | |
長さ | 1.00 |
位置 | 129.4 |
間隔 | 104.2 |
中心点(前後) | 0 |
本数 | 7 |
毛先アーチ | 0.07 |
4列目をコピーし、本数を奇数に変えてガイドの位置を調整します。
後頭部の丸みの下の部分です。
男子の短髪の場合、この部分よりも下は刈り上げなどで短くなることが多く、左右両サイドも結構短くなることが多いです。
VRoidの短髪の後ろ髪で知っておきたいこと【応用でおしゃれ坊主っぽくできます】
長さをもっと短くすればおしゃれ坊主風にもできます
後ろ髪の長さのパラメーターをすべて1から0.95に変えただけです。
気になるところは毛先アーチでバランスを少しだけ整えました。
前髪の4列目も表示させています。
テクスチャパラメーターも調整する
テクスチャパラメーターはすべてのパーツで共通していじっています。
» 「短髪 テクスチャ」の記事で解説予定
というわけで今回は以上です。
間隔・中心点・毛先アーチの3要素で立体感を出すのがポイントですね。