VRoidの短髪の前髪を解説【列ごとに作り互いに組み合わせる】

投稿日:2019年5月22日 更新日:

VRoidの短髪の前髪は列ごとに作り互いに組み合わせてから調整していけばいいって本当?
2列目以降は基本はコピペで中心点(前後)パラメーターなどで外形を整えればいいって本当?
短髪の前髪を理解するだけでソフトモヒカンも簡単って本当?
こんな疑問に答えます。

僕はVRoidで漫画が作れるiPhoneアプリComicamを開発して公開中、自作の3Dモデルは400DL以上されています。
そんな僕が解説していきます。

VRoidの短髪の前髪を解説【列ごとに作り互いに組み合わせて太さ厚さ形状で調整する】

VRoidの短髪を作る全体の流れはこちらで解説しています。
» VRoidの短髪の作り方【パーツごとに分けて隙間なく重ねていく】

プロシージャルヘアの基本の使い方はこちらで解説しています。
» VRoidの髪のプロシージャルヘアを解説【ガイド調整と重ねるテク】

短髪の前髪の1列目

とりあえずまずは1列目をこの画像通りに作ってみましょう。

パラメータ 数値
ヘアーパラメータ
太さ倍率 1.00
厚さ倍率 7.80
断面形状 三角形
形状 (下記参照)
プロシージャルパラメータ
長さ 1.00
位置 294.3
間隔 133.0
本数 8

※表に書かれていない項目はデフォルトのままです。

一番前の前髪は断面形状は三角形がおすすめです

三角形だと前面のラインが綺麗に揃います。
2列目以降はひし形にしてぴったり組み合わせていきます。

短髪の前髪のテクニック

細かいテクニックや何を考えて数値を設定しているかを解説します。

ガイドメッシュはお椀型のままで新レイヤー追加していく

立たせた前髪は全てお椀型のガイドで作ります。
緑の点をドラッグして山型をお椀型にしましょう。
一度作ってしまえば、ガイドを表示させた状態で新規の「プロシージャルを追加」を押すと、そのままのガイドで新しいレイヤーを増やしていけます。

プロシージャルヘアの不要部分だけ非表示にする

基本的に短髪はすべてプロシージャルヘア機能で作り、不要な外側部分の数本を非表示にしましょう。
大きく作っておいた方が全体の外形を整えやすいですし、単独で描き足していくのはめんどいです。

位置と間隔は2つペアで動かしながら調整する

髪束の間隔を狭めたり広げたりして調整します。
間隔をいじると位置もずれるのでペアで修正しながら調整します。

本数は奇数・偶数を交互にして噛み合わせる

列ごとに隙間ができないように互い違いにします。

太さと厚さは最後に調整してます

太さは1、厚さは3で描き始めて最後に上手くかみ合うように調整して隙間をなくします。

形状のグラフはカスタマイズしてます

ふんわりタイプのグラフをこのように変形しています。
各点を上に上げていく感じです。
少しでもずれるとだいぶ形が変わるので注意しましょう。
サイドバーを広げてからマウスで丁寧に操作するのがおすすめです。

長さはいつも1で統一が便利

短髪でプロシージャルヘアを使うときは長さは1で統一すると使いやすいです。
長さはいじらずにガイドの位置で調整してます。

ガイドパラメーターの頭に沿わせる(前後)を1にしています

頭の形に沿った毛の流れを作ってくれるので短髪の前髪・後ろ髪では1にするのがおすすめです。
(左右)の方は頭には沿わせないでシュッとタイトにしたいのでので0のままです。

短髪の前髪の2列目

2・3・4列目は基本的に1列目のレイヤーをコピーした後に微調整していくだけです。

パラメータ 数値
ヘアーパラメータ
太さ倍率 1.10
厚さ倍率 4.00
断面形状 ひし形
形状 (別記)
プロシージャルパラメータ
長さ 1.00
位置 213.1
間隔 279.7
中心点(前後) 0.40
本数 9

2列目からは中心点(前後)で髪の束の広がりを調整してます

中心点(前後)に操作よってこのように髪の束の広がりが変化します。
今回は0.4にするとちょうどいいまとまりになってくれました。
ガイドメッシュで調整するのは難しかったのでこのように中心点で調整するのがベストだと思います。

列ごとに色を変えて作業する

この記事では1列目も2列目も全部緑色にしてますが、作業中は僕は列ごとに緑・赤・青・紫などはっきり色分けしてます。
マテリアルパレットに色を多数用意しておくと便利です。

短髪の前髪の3列目

パラメータ 数値
ヘアーパラメータ
太さ倍率 1.05
厚さ倍率 4.00
断面形状 ひし形
形状 (別記)
プロシージャルパラメータ
長さ 1
位置 252.0
間隔 201.8
中心点(前後) 0.40
本数 8

2列目をコピーし、本数を偶数に変えてガイドの位置を調整します。
厚さ太さは全体を見て調整します。

短髪の前髪の4列目

パラメータ 数値
ヘアーパラメータ
太さ倍率 1.38
厚さ倍率 5.00
断面形状 ひし形
形状 (別記)
プロシージャルパラメータ
長さ 1.00
位置 232.0
間隔 244.3
中心点(前後) 0.40
本数 9

3列目をコピーし、本数を奇数に変えてガイドの位置を調整します。
厚さ太さは全体を見て調整します。

VRoidの短髪の前髪で知っておきたいこと【応用すればソフトモヒカンも簡単です】

長さをもっと短くすればソフトモヒカン風にもできます

この記事の作業だけでもこのようなソフトモヒカン風の髪型は可能ですね。
1列目の本数を増やし、全体の長さを0.8倍にして、位置を微調整しただけです。
バランスを見て後ろ髪やもみあげも足した方がいいと思います。

テクスチャパラメーターも調整する

テクスチャパラメーターはすべてのパーツで共通していじっています。
» 「短髪 テクスチャ」の記事で解説予定

後ろ髪も同じように作っていきましょう

同じように後ろ髪も作っていきます。
» VRoidの短髪の後ろ髪を解説【丸みを意識して毛先位置を調整】

というわけで今回は以上です。
VRoidの髪の機能はマジで万能ですね。

関連記事VRoidの髪型の作り方を解説【描いてから角度重なりを修正する】

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